ヘイト・スピーチを通して考える日本社会
近年急速にヘイト・スピーチへの関心が高まっている日本。
とはいえ、わかりやすい路上の罵倒表現のみが取りざたされ「ヘイト・スピーチの何が問題なのか」についての理解はなかなか広まりません。諸外国では社会全体のために差別を止めようと法規制が行われていますが、その背景にある多文化主義とはどのようなものでしょうか。ヘイト・スピーチが起きている日本社会の「差別」のとらえ方を歴史的に、また意識調査結果などをもとに読み解きます。
発題者:金明秀さん (関西学院大学教授)
【日時】2016年1月23日(土)19:00 ~ 24日(日)15:00
【会場】小林聖心女子学院ロザリオヒル・マイヤーホール
【受講料】6,000円
【宿泊・施設利用料】5,500円
<部分参加、宿泊なしでの受講等も可能です。お問い合わせください。>
【講座スケジュール】
12月12日(土)1日目
18:30~ 受付開始
19:00~ セッション1 日本社会の「差別」のとらえ方
~歴史的経緯、諸外国との比較~
21:30~ 交流会(自由参加)
12月13日(日)2日目
9:00~ セッション2 排外主義を支える土壌を読み解く
12:00~ 昼食
13:00~ セッション3 グループワーク
15:00 終了
金明秀さんプロフィール
1968年生まれ。関西学院大学教授。専門は計量社会学。量的データの統計解析を通じて社会階層論(民族的階層化)と社会意識論(ナショナリズム、差別意識)に取り組んでいる。主な研究に「日本における排外主義の規定要因――社会意識論のフレームを用いて」(『フォーラム現代社会学』第14号、2015年6月)、「特別永住資格は『在日特権』か」(電子ジャーナル シノドス、2014年10月)、「東日本大震災と外国人――マイノリティの解放をめぐる認識の衝突」(荻野昌弘、蘭信三編著『3.11以前の社会学──阪神・淡路大震災から東日本大震災へ』生活書院、2014年)、等。